第二十回:阪神タイガースとオークランド・アスレチックス

10月に入り、2012年も残り2ヶ月あまりになり、
プロ野球のペナントレースも終わってしまいましたね。
金本選手、石井琢朗選手、城島選手、小久保選手と、
丁度、私が小学校の頃(一番、プロ野球の結果に一喜一憂していた頃)に好きだった選手が
引退していくのは、非常に悲しいものがあります。
さて、ペナントレースはというと、
セリーグは、巨人、中日、ヤクルト、広島、阪神、DeNAという順位となり、
パリーグは日ハム、西武、ソフトバンク、楽天、ロッテ、オリックスという順位となっております。
チームの総年俸が全体1位の阪神タイガースが、セリーグ5位に終わったこと以外は、
まあ、順当な結果のように思います。
年俸は、選手の能力値につけられるので、
平均年俸が高いチームは、当然、「戦力」が高いと考えられ、
年俸が高いチームの成績が良いのは至極当然なんですね。
と、私は考えています。
下記のような感じ。
○セリーグ
球団名 | ペナントレース順位 | 年俸順位 |
---|---|---|
巨人 | 1位 | 2位 |
中日 | 2位 | 3位 |
ヤクルト | 3位 | 4位 |
広島 | 4位 | 6位 |
阪神 | 5位 | 1位 |
DeNA | 6位 | 5位 |
○パリーグ
球団名 | ペナントレース順位 | 年俸順位 |
---|---|---|
日ハム | 1位 | 3位 |
西武 | 2位 | 2位 |
ソフトバンク | 3位 | 1位 |
楽天 | 4位 | 5位 |
ロッテ | 5位 | 6位 |
オリックス | 6位 | 4位 |
※年俸は外国人選手を含めた順位です。
なんか切ないですよね。
広島と、阪神、巨人との全体年俸差は2倍以上あります・・・。
ロッテや広島が優勝することは、本当に凄いことなんです。
やまもといちろう氏がブログで、アスレチックスの快進撃を絶賛していたので、
ついでにメジャーリーグに関しても、プレーオフ進出チームのみ調べてみましたが、
まあ、日本と同じ感じですね。
きっと、台湾リーグや、韓国リーグも同じなのでしょう。
総年俸にチーム成績は関連しており、
ナリーグ東地区年俸1位のフィリーズ、アリーグ西地区年俸1位のエンゼルスを除き、
各地区の年俸1位チームが、順当にプレーオフに進出しています。
ナショナルズも地区の中では、
年俸最下位ですが、メジャー30チーム中20位(つまり金満球団が多い地区)で、
メジャー30位中29位のアスレチックスに比べると、下剋上という印象は薄れます。 アスレチックスの快進撃は本当に、奇跡的なことだということがわかります。
○MLB
球団名 | 順位 | 年俸順位 |
---|---|---|
ヤンキース | アリーグ東地区1位 | アリーグ東地区1位 |
オリオールズ | ワイルドカード | アリーグ東地区3位 |
アスレチックス | アリーグ西地区1位 | アリーグ西地区最下位 |
タイガース | アリーグ中地区1位 | アリーグ中地区1位 |
レッズ | ナリーグ中地区1位 | ナリーグ中地区4位 |
ナショナルズ | ナリーグ東地区1位 | ナリーグ東地区最下位 |
ジャイアンツ | ナリーグ西地区1位 | ナリーグ西地区1位 |
カージナルス | ワイルドカード | ナリーグ中地区1位 |
※年俸は、「米国ニュースサイトUSA TODAY」より
と。
今回のコラムは、別に、ベースボール、野球の話がしたいわけではありません。
経営者は、何事もビジネスに結びつける脳になり、純粋に物事を楽しめなくなります・・・。
勘の良い人、想像力が豊かな方は、今出したデータだけで、
思考を巡らせることが出来ているのではないでしょうか?
そうです。
我々のような、ベンチャー企業は、
「採用にお金をかけられません。」
「採用に工数もかけられません。」
「大きくなるまでは、年俸もそんなに出せません。」
といった状況にある場合がほとんどです。
※もちろん、採用にお金をかけまくっているベンチャー企業もありますが。
端から見ると、死に急いでいるようにしか見えません。
そういった、採用にお金がなかなかかけられない中で、
自分たちより、総年俸(戦力)の高い、競合会社を倒していかなければなりません。
戦力が低い中、プレーオフに進出したアスレチックスに、
我々ベンチャー企業が学べる点は多いのではないのでしょうか。
また、大企業は、今年の阪神タイガースを反面教師にするべきです。
チームの高齢化、助っ人率の高さなど。
ペナントレースの結果を見ながら、そんなことを考えた10月でした。
おわり
あと、本コラムも遂に、今回で二十回目を迎えました。
毎度、ネタ不足に悩まされながらも、
「漫画ネタ」や、「役員就任あいさつ」、「芸能界ネタ」などをねじ込み、
何とか、ここまで続けられることが出来ました。
今後も、ストップがかからない限り、書き続けてまいりますので、お付き合い頂けましたら幸いです。
お気軽にお問い合わせください。03-5227-6211営業時間|10:00-18:00 [ 土日・祝除く ]
メールでのお問い合わせはこちら