第三十四回:ビジネスで使える撤退戦の戦い方②

先日、兄の結婚式に参加致しました。
私は男三兄弟の三人目なのですが、今回は長男の結婚式で御座いました。
親父の挨拶が非常に心配でしたが、兄弟3人で肩を組むサプライズな演出があったりなど、
思い出深い、良い結婚式でした。
結婚式初参加の私の娘も、関係者各位に可愛がられ、
また、結婚適齢期のいとこに、「子供って良いな~」、
「結婚したいな~」と思わせるという裏ミッションを、完璧に遂行しておりました。

兄貴が結婚して非常におめでたいタイミングで、「撤退戦」をテーマに、
コラムを書くのは気が引けるのですが、今回のコラムは、前回のコラムに引き続き、
ビジネスにおける撤退戦術の心構えに関して、書かせて頂きます。

結婚関係で「撤退戦」を繰り広げることは推奨しませんが、
ビジネスにおいては、「撤退戦」こそ、ビジネスマンの腕の見せ所あり、
「撤退戦」を任せられたら、ビジネスマンとして自信を持っていい。
そんなものです。
では、どうぞ。

撤退戦のポイント①:余力がある時に決断する。
これが一番大切です。
自らの残りHP、残りの兵力を把握しておきましょう。
残りHP、残りの兵力がない場合は、そもそも撤退戦になり得ないのです。
それは、もう詰みなので、諦めて下さい。そして、詰みにならないように、コントロールして下さい。

余力があるうちに撤退を判断することは、非常に難しいことですが、
しかし、余力がない状態ですと、撤退戦に持ち込むことすら儘なりません。

金ヶ崎の戦いでの織田信長も、秀吉や光秀、家康など、
有能な武将が残っていたタイミングで撤退を決断出来たからこそ、
無事、帰還し、再起を図ることが出来たのだと思います。

ビジネスにおいても、「黒字案件があるから、赤字案件に目を瞑ろう。」ではなく、
「黒字案件があるうちに、赤字案件にメスを入れよう」という、発想が必要なのです。

撤退戦のポイント②:撤退中であることを気付かせない
「奇跡の作戦」と呼ばれる、太平洋戦争での日本軍によるキスカ島撤退作戦が、
撤退戦の中では有名ですが、この時、アメリカ軍は日本軍の撤退を知らず、
キスカ島に突入してしまいました。
『アメリカ海軍作戦史』で「史上最大の最も実戦的な上陸演習であった」と言われているようです。

このように、如何に、相手に撤退をギリギリまで気付かれないか、
気付かれないうちに準備を進めるかが重要になってきます。

そのためには、ギリギリまで戦いを止めないことです。
撤退を決めたタイミングで、戦いを止める人がいますが、それは撤退戦を難しくさせてしまいます。

撤退戦のポイント③:「無傷で撤退」などといった、甘い考えを捨てる。
何度も書いていますが、撤退戦は非常に過酷なものです。
長坂の戦いで張飛に殿(しんがり)を託した劉備も、
金ヶ崎の戦いで秀吉に殿を任せた信長も、生きて二人が帰ってくるとは思っていなかったはずです。

結果的に、無傷で撤退出来ることもあるかもしれませんが、
それは運が良かっただけだと思うべきでしょう。
無傷で切り抜けようなどと、甘い考えは捨て、自らの余力を把握し、
余ったものは全て、切り捨てる覚悟が必要になってきます。

先にあげた「奇跡の作戦」と呼ばれる、太平洋戦争での日本軍によるキスカ島撤退作戦も、
無傷で撤退できたことはまさに奇跡なのですが、
撤退するときに武器を捨てて、軍艦を軽くするなど、
武器まで持って帰ろうとしなかった、失う覚悟があったことを見逃してはいけません。

逆に、自分の、余力を確認した上で、その余力は全て失っても良い覚悟があれば、
撤退戦は非常に楽になってきます。
攻防ラインで勝負をしますが、防衛ラインを死守できれば引き下がる。
その覚悟が必要です。
防衛ラインは、返金阻止であったり、稼働期限短縮であったり、
案件ごとに様々だと思いますが。

何故か、離婚裁判に当てはまるとしっくりくるのですが、
防衛ラインが親権なのであれば、それ以外も求めるものの、
失う覚悟で戦いましょう。という感じです。

非常に、書きづらいテーマを選んでしまったことを後悔しています・・・。
またマニアックなネタで、失礼しました。

また再来週!

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